浸漬式と透過式とではどっちが美味い?

2022年3月5日

どうもGONです。

この世には、2種類の人間がいます。

浸漬式のコーヒーが好きな人。

透過式のコーヒーが好きな人。

そして紅茶が好きな人。

コーヒーを飲む時にふと思うのが「浸漬式と透過式ってどっちが美味いの?」

です。

というわけで調べてみました。

過去記事→透過法と浸漬法〜コーヒーの淹れ方分類

浸漬式と透過式の違い

浸漬式は「コーヒーに浸して抽出する」

透過式は「コーヒーにお湯を通すことで抽出する」

の違いです。どちらもお湯で抽出することは同じですが、浸して抽出するのと、お湯を通して抽出するのでは、何が違うのでしょうか。

浸漬式はまったり

浸漬式はお湯に浸し続けることで抽出されます。

お湯に触れた時間が長ければながいほどコーヒー成分は多く抽出されます。

ここで注意したいのはコーヒー成分には美味い成分ばかりではないということです。

コーヒー成分にはえぐみやキツい酸味があります。

コーヒーの美味しい味のあとにえぐみが抽出されるのでお湯を浸しすぎるとえぐみが増します。

また、コーヒー成分には油分も含まれており、浸漬式だとそのまま飲むため油分を感じまったりとした味わいになります。

透過式はすっきり

対する透過式は、えぐみをできるだけ抑えるように抽出する方法です。

お湯を注ぎ、重力で落ちていく中でコーヒー粉にふれさせ、美味しいところだけ抽出します。

さらに紙フィルターにより油分を遮断してくれるため、すっきりした味わいになります。

しかしながら、ハンドドリップでも抽出がうまくいかないとえぐみが先に出る場合があります。

コーヒーは通常、酸味が先に抽出され、後から苦味が抽出されます。

その後にえぐみが出てしまいます。

これが失敗ということですね。

ハンドドリップの4種類。違いを知って機材選びを。

豆で抽出方法を選ぶこと

コーヒー豆によって良い抽出方法がある、ということです。

浅煎りや中浅煎りであれば透過式で華やかさのあるスッキリ感を感じられます。

深煎りであれば浸漬式でまったりとしたコク深い味わいを楽しめます。

まったり、すっきりと書いていますが、実は濃さではありません。

透過法の方が濃く出る原理

「透過法の方が濃く抽出される」という事がよく言われます。

この理由は、「コーヒー濃度」に由来します。

一定量のお湯に浸したままだとコーヒー濃度はある時点から上昇しません。

カフェインレスのスイスウォーター式に応用されますが、成分が出ているお湯(または水)にたいして、さらに成分はでません。

透過式だと一定のリズムで新しいお湯が注がれるので「常に新しいお湯にふれている為コーヒー成分が出ている状態」になります。

だから濃さで言えば透過式の方がでるのです。

コーヒーグッズによる特例もある

ハンドドリップは透過式ですが、グッズによっては特例もあります。

メッシュフィルターは油分を遮断しないので、まったりとした味わいになりやすい

メリタ式ドリッパーは1つ穴でドリッパー内でお湯をためるので、浸漬的な抽出方法でもある

マキネッタは蒸気をコーヒー粉に触れさせるため、透過的な抽出方法でもある

まとめ

・浸漬法→コーヒーの味(苦味、酸味)がダイレクトにでる!

・透過法→コーヒーの味を効率よく引き出す!

です。

ご自身のお持ちのコーヒー粉によって抽出方法を変えるのもアリです。

自分がどんな味が好みか振り返って、コーヒー選びをたのしんでみてください。