企業紹介:UCC ホールディングス
コーヒーの会社を紹介するコーナーです。
会社によってコーヒーへの取り組み方がどのように違うかを見ていきましょう。
第1回は、UCCホールディングスです。
上島珈琲といえばわかりやすいでしょうか。
UCCはどのような会社かを見ていきましょう。
世界で日本で。コーヒー商材の「はじめて」をつくった
UCCは昭和44年に世界で初めて缶コーヒーを販売した会社です。
当時、アルミ缶でコーヒーを入れると化学反応を起こしてしまうのを見事防ぎ、缶コーヒーという常識を作り上げました。
その後も真空包装レギュラーコーヒーを日本で初めて製造する、レギュラーコーヒーのテレビコマーシャルを業界ではじめて行うといった取り組みもされています。
缶コーヒーから始まり、家庭で飲めるおいしいコーヒーはUCCが初めて作り上げた、ということです。
コーヒーをより深く。珈琲博物館、国際コーヒー文化会議
本社がある神戸市には、UCCコーヒー博物館があります。コーヒーの歴史資料を見ることができる素晴らしい場所です。
また、国際コーヒー文化会議の協賛、その報告書を書籍にて発行、といった日本だけでなく世界でもコーヒーの取り組みは欠かせません。
契約農園、カッピングコンテストにも目を向け、UCCが諸外国へ技術や知識を輸出しているという面もあります。
「カップから農園まで」を実現したUCC体制
UCCは4つの会社で成り立っています。
1・UCC上島珈琲株式会社
2・ユーシーシーフーヅ株式会社
3・ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社
4・株式会社ユニカフェ
UCC上島珈琲株式会社
コーヒーの輸入、加工、販売等を行っています。
直営農園や輸入管理、仕入れ、加工から販売までを手掛けているUCCの中核です。
企業としては「食品メーカー」になるのでしょうか。「販売業」とも取れますし、総合的な立ち位置なのでしょうか。
コーヒー豆やレギュラーコーヒー、リキッドタイプのドリンクなどの商材から自動販売機、オフィス用サーバー、ドリップポッドといたコーヒーメーカーなども取り扱っています。
ユーシーシーフーヅ株式会社
ユーシーシーフーヅ株式会社はUCC上島珈琲株式会社とは違い、喫茶店等業務用卸の会社です。
UCC上島珈琲株式会社では取りこぼした、しかしながらコーヒーに欠かせない「情報」や「仕入れルート」を喫茶店サポートに応用しています。
巨大情報量による多角的な提案、三温度物流システム技術、4つの商材ブランドをもちます。
「専門商社」もしくは「卸商社」のカテゴリになります。UCC上島珈琲株式会社と比べたらコーヒーを直接取り扱うことは少ないですが、直接喫茶店をサポートできるという点が大きいですね。
ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社
ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社は喫茶店経営、直営店の経営を行っています。
実際に喫茶店で働くことができる会社です。
大きなブランドとして「上島珈琲店」「珈琲館」「CAFE DI ESPRESSO」などがあります。
ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社系列の喫茶店で使える「プレシャスカード」や、喫茶店で使われているコーヒー豆を買うことのできる「カフェメルカード」もフードサービスシステムズの事業です。
黒ビールのようなアイスコーヒーが飲める喫茶店「MELLOW BROWN COFFEE」もフードサービスシステムズ系列です。
株式会社ユニカフェ
株式会社ユニカフェは「加工」を主に行っています。
焙煎や粉砕、包装まで手掛けており、ユニカフェ独自のプライベートブランドも存在します。
UCC上島珈琲店やカフェメルカードの商材をユニカフェのみで製造しているか、といえば「わからない」です。少なからず関係はあるんじゃないかとは思いますが。
ユニカフェは「製造業」です。珈琲の品質はユニカフェで保障されているといっても過言ではないでしょう。
以上、UCCの中核4部門でした。
ラッキーコーヒーマシンやヒルスコーヒーなど関連会社はまだまだありますが、UCCホールディングスを知るにはとりあえずこの4つを押さえておけばよいでしょう。
この4部門が「カップから農園まで」を実現している体制なのだと実感させられますね。
次なる取り組み「味覚」「嗅覚」
UCCの次なる取り組みは「味覚」「嗅覚」です。
「アロマフリージング製法」や「フードマッチングシステム」といった新しい試みを現在進行中です。
これからのコーヒー開拓に期待。
終わりに
UCCホールディングスを詳しくみてみました。
知らなかったことや驚きの発見もあるのではないでしょうか。
企業からコーヒーを見ることで、新たな発見もあるかもしれません。
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