コーヒー用語解説:リベリカ種

コーヒー用語解説のページです。

今回はリベリカ種。

コーヒー3原種のうちの一つ

リベリカ種はアラビカ種、ロブスタ種に並びコーヒー3原種のうちの一つです。

アフリカ大陸リベリアが原産地です。

リベリカ種はアラビカ種とは違い平地でも栽培ができる特徴があります。

しかし、リベリカ種は希少で、ほとんど流通されていません。

その理由は不安定さにあります。

収穫の不安定さにより流通が少ない

リベリカ種はコーヒーの実が成熟されるまでの期間が長い、コーヒーの木が大きく成長するため収穫が大変、さび病に弱い、収穫した際のコーヒー豆の大きさにムラがあるなど、収穫に関して不安定さがあります。

そのため、商品として流通が少ない背景があります。

コーヒーの流通としては、アラビカ種が約70%、ロブスタ種が約30%、リベリカ種が1%にも満たない状況です。

コーヒー愛好家は、リベリカ=希少種という見方もあります。

フィリピン、マレーシアで栽培されている

リベリカ種は原産国であるリベリアではほとんど栽培されておらず、他国で受け継がれて栽培されています。

そのひとつがフィリピンで、バラココーヒーと呼ばれています。

バラココーヒーと呼ばれていますが、日本ではほとんど流通されていません。

専門業者が直接買い付けを行い、インターネット販売をされている場合もあります。

もう一つはマレーシアで、エレファントコーヒーと呼ばれています。

商品としてはエレファントと名付けられていますが、リベリカ種の特徴である大きさのムラがあることから、小さい豆もあります。したがって、選別作業が必要になります。

豆の選別があるため商品として流通される量は少ないということですね。

苦味が強く風味は少ない

リベリカ種は苦味が強く風味は少ないという評価がされています。

アーシーな風味やピリッとした野生みもあるとのことで、生産量が少ない割に一般ウケしない風味ならそりゃあ流通しないわな、という感想です。

しかし、強い苦味と特徴的な風味を生かしてミルクで割る、エスプレッソベースにするなどの工夫で化ける可能性もありますね。

使用例

A「リベリカ種が全然見つからない」

B「そりゃあ簡単には見つからないやろ」

A「何重もスクリーンしてるのに下にはほとんど残らないな」

B「逆や、逆」